お寺の本堂の壁装

しばらく前になるのですが、滋賀のお寺の本堂の正面壁の金紙貼りに行かせていただきました。

クロス貼りだと下地の凸凹にパテ埋めをして直接貼り込むのですが金紙や京からかみなどの鳥の子、和紙の場合は、はがれ防止のため漉いた和紙で特に引張る力がかかる部分に目貼りをし、その上に補強という意味合いと、下地から出るアクシミ、カビ、日常の乾湿によって生じる引張り、たるみの防止のため2x3判の薄い楮の漉和紙を4つ割りして袋状に全体に二回かけます。また金紙等表紙の表面に凸凹が出やすい紙は漉いたときに入る細かなごみを取り除き、その上に長物の機械漉きの楮紙で縛りという作業をしその上に表紙(本紙)を貼り込みます。これだけ手をかけることによって仕上がりはつるっとしていてまたむっくりといった風合いになります。

京都で襖、障子、額装、屏風、掛け軸なら安達表具店

安達表具店は、京都市上京区の南端、二条城の北沿いにほど近い猪熊通に事務所と工房を構えて95年(令和2年現在)の歴史ある京表具店です。 日本の建築に欠かすことのできない襖、障子の新調、張り替え、製作だけでなく、額装や屏風、掛け軸までを幅広く取り扱っております。