Q & A

襖・ふすま

Q. 襖を長持ちさせる方法はありますか?

木枠ではなく引手金物を持って開け閉めしてください。また、重く感じて来たらすぐに調整を依頼してください。


Q. 襖紙にはどのくらい種類がありますか?

紙の種類は新鳥の子(洋紙)、布(新沙羅)、鳥の子紙(和紙、手漉和紙)、高級布(芭蕉布など)色々ありますから見本貼の中からお選びください。


Q. 襖の張り替えには何日くらいかかりますか?

おおよそ2〜3日かかりますが、出来るだけお客様のご都合に合わせます。


Q. 自分で張った襖や新しい工法の襖、ダンボール襖の張り替えはできますか?

従来の襖以外は実際に見てみないとお答えできませんが、お気軽にご相談ください。


Q. 襖の縁の塗り替えや取り替えができますか?

お好みの縁(黒、白木、朱など)に取り替えれます。黒なら塗り替えもできます。


Q. 襖の張り替えどきはいつ頃ですか?

お茶屋や料亭、旅館などでは3年、一般のご家庭では焼けて薄汚れた感じの時で5年くらいが目安です。


障子・しょうじ

Q. 障子に決まったサイズや規格ってあるのでしょうか?

最も一般的なのは、1,800×900 mmのサイズに組子の本数が縦3本、横5本入った「荒間障子」です。昔の障子の高さは標準で約1,700 mmでした。


Q. どれくらいの大きさまで出来るのですか?

高さでいうなら2,000 mmくらいが限界かと思います。それ以上大きくなると「反り」が大きく出てきます。


Q. 組子の数は決まっているのでしょうか?なくすことは出来ないのでしょうか?

縦は奇数と決まっています。割り切れない数字を尊ぶ仏教の教えからきています。

組子がないと日当たりや湿度などによる 「反り」を防ぐことが出来ません。どうしても数を少なくしたい場合は組子を太くするなどの解決方法があります。


Q. 障子の張り替えどきはいつ頃ですか?

お茶屋や料亭、旅館などでは1年、一般のご家庭では焼けて薄汚れた感じの時で3年くらいが目安です。


屏風

Q. 屏風ってなんですか?

部屋の仕切りや装飾に用いる家具のことです。小さなふすまのようなものを数枚つなぎ合わせて、折りたためるようにしてあります。「風を屏(ふせ)ぐ」という言葉に由来します。


Q. 屏風と衝立の違いってなんですか?

まず大きな違いは「屏風は折り畳める、衝立は折り畳めない」ということです。

ちなみに英語では屏風はFolding screen衝立はScreenです。


Q. 屏風の数え方を教えてください?

2枚開きの屏風を二曲屏風、4枚で四曲屏風、6枚で六曲屏風というように呼びます。
本来はそれらを対で使うため、例えば四曲の屏風2つのワンセットを「四曲一双」と呼びます。四曲が1つなら「四曲半双」といいます。


Q. 衝立・屏風の修繕には何日くらいかかりますか?

古いものから新しいものまで様々ですので実際に見てみないとお答えすることが難しいです。一度、伺わせていただいてからお答えさせていただきます。


Q. 衝立・屏風はどれくらい保つのですか?

耐用年数は50年くらいです。


Q. 衝立・屏風はどのように保存しておけば良いですか?

温度、湿度の急激な変化のあるところ、直射日光、湿気の多いところ、冷暖房機の前等は好みません。四季の影響の少ないところ、例えば土蔵のようなところが 一番良いのですが全ての家庭にあるわけではありません。押入の上部、また1階よりも2階といったご家庭でも湿気の少ないところで保管してください。


掛け軸

Q. 掛軸にはどのような種類がありますか?

仏画、肉筆浮世絵、山水画、花鳥画、墨蹟、古筆、色紙、短冊、画賛、 手紙である「消息」、巻物を切りとった一部である「断簡」などが表装され掛軸となる。連作となる複数の書画を同じ表装で仕立てたものを「対 幅」(ついふく)とよぶ。対幅には柿栗図や竜虎図といった双幅、観音・猿・鶴などを描いた三幅対、四季を描いた四幅対、12ヶ月を描いた十二幅対などがあります。


Q. 掛物を飾るとき、下に房の付いたオモリのようなものを下げますが、これは何のためにするのですか?

これは『風鎮(ふうちん)』といいます。”風を鎮める”と書くように、掛物が風であおられることによって傷つくことを防ぐために取り付けます。


Q. 掛軸はどのように保存しておけば良いですか?

まず、桐箱に入れて保存してください。桐箱に納める時はよく晴れた日が2〜3日続いた後、特に湿度の上昇する夕刻を迎える前に行いま す。 このとき掛物について埃はカビの餌となることから、本紙(作品部分)を傷つけないように注意しながら充分に払っておくことが必要です。


インテリア・室内装飾

Q. インテリア・壁紙(クロス材料)の価格は?

1,000円〜1,200円前後のものが使用されることが多いです。価格のもう少し安い普及品なら1,000円以下からあります。

また、10,000円以上する最高級品などいろいろな壁紙があります。


Q. 6畳間の壁紙の貼り替えでだいたいどれくらいするのでしょうか

おおよそ25,000円ぐらいからです。


Q. 壁紙には、どんな種類があるのですか?

一般的な壁紙には、3種類の材質(ビニール、紙、布)のものがあり、その他、特殊な材質のものが数種類あります。

燃焼時の発煙量が少なく、塩化水素などの有毒ガスがほとん ど発生しない、安全性に優れたオレフィン壁紙や、調湿機能のある自然素材の珪藻土を使用した珪藻土壁紙など、様々な素材のクロスがあります。




表具の豆知識

表具の図柄について

表具で用いられる図柄には、それぞれ意味や由来がございます。特に、掛軸をご購入される際などには、用途に応じて縁起のよい図柄をお求めになられます。

この図柄に込められた意味や由来は、掛軸だけでなく、襖や屏風、衝立にも共通していますので、新調や張り替えなどをされる際だけなく、京都に観光に来られた折に表具をご覧になられる際にもより奥深く建築物をお楽しみ頂けることと存じます。

代表的な図柄とその由来をご紹介いたしますので、ご参考になさってください。

人物(老人)の描かれている山水

長寿を意味します。


舟・橋の描かれている山水

(若い人が)世渡りが上手くなるようにとの意味が込められています。


家が描いてある山水

家の和を表しています。


一家の守り軸を意味します。


冬景

雪景色は『幸が降る』ととき、転じて『幸福の訪れ』を意味します。


松鯉

「しょうり」と読むため、勝利につながり何事にも勝つことを意味します。


滝昇鯉

出世鯉と言い、男の子どもさんやお孫さんがいらっしゃるご家庭では大変喜ばます。


松鶴

「しょうかく」と読むため、縁起よく『昇格する』という意味で用いられます。


牡丹(四季花)

四季花を描いた掛軸の中でも『牡丹』は「百花王」「富貴花」と讃えられ、四季を問わず掛けられることから人気があります。


菊(四季花)

『いう事をキク』との語呂から転じて『願いを叶えてくれる』という意味で用いられます。


梅(四季花)

『産めよふやせよ』との語呂から転じて『財産を増やす』という意味で用いられます。


南天(四季花)

難を転じて福と成す、と解します。


孔雀

羽を広げて福を招く吉鳥を意味します。


『やたらと増える』という意味から、転じて『商売繁盛』の意味で用いられます。