2023.11.25 02:28老舗料亭様の大広間の室内装飾 先々代より大変ご贔屓頂いております千本今出川、有職京料理西陣魚新様のご依頼で所蔵されておられました希少な本金バックで胡粉を盛った花の扇面画をお二階大広間の最上段の壁面に、合板パネルに金砂子マット(台紙)を貼り、その上に私のセンスで扇面画をバランスよく貼り込んで、四方を留め具で留めて設えさせていただきました。ご主人には大変お喜びいただき、...
2023.07.15 07:01京からかみの壁面装飾京からかみは通常、全長が丈1800mm、幅930mmありますが、縦にも横にも柄がつながる作りになっております。そのため襖に用いることが多いですが大きな壁面に使用することも可能です。通常の壁紙のように直貼りも可能ですがこれは昔ながらの技法(目地を埋めるため、また下貼りの食いつきをよくするための目張りと下貼りは薄くて強い楮和紙で2回小判で掛け...
2020.05.23 15:33これからの新しい生活に向けての新商品先日馴染みの居酒屋さんの大将から相談に乗ってほしいとのことで営業時間外に伺いました。その中でこれからの感染対策に配慮した営業に備えて、カウンターのお客さん同士の間を仕切るパーテーションが欲しい、ただビニールシートやアクリルボードで仕切るのはかっこ悪いのでお店の内装、雰囲気に合ったものがいいとの話しがあり何とかしたいとの思いで制作してみまし...
2017.12.10 00:02火灯口の和紙貼りお茶室に良く見られる火灯口の和紙貼りは腰貼りと同様、当店では今後の貼替で土壁を傷めないよう襖、障子を貼る際に使用する通常のでんぷん糊ではなく、接着力の弱い布糊(布海苔)を使用します。また和紙はある程度ですと伸び縮みさせることができますので寡頭口のようなアールの部分でも貼ることができます。
2017.12.08 17:3610/20.21第62回表美展 in 京都市勧業館みやこメッセ開催季節外れの台風接近の中、今年も所属します京都表具協同組合の年に一度の表具の祭典”表美展”が岡崎のみやこメッセにて開催されました。今年の私の作品は仏画絵師の給田先生に打合せの上描いていただきました本間二曲屏風とまた給田先生のお母様が綺麗に着付けられた京人形とのコラボ屏風の二点を出展させていただきました。最終審査まで残りましたが今年は特に力作...
2017.09.06 14:16記念館の照明貼替このところ照明笠の和紙貼替のお問い合わせ、ご依頼をたくさん伺います。こちらは四月にWebより貼替のお問い合わせがあり、7月末夏季休暇に入られて先日お納めさせていただきました某国立大学内にある記念館の和室の照明笠です。同タイプのもの大小2個いただき大は直径3尺を上回る大きな照明でした。現状は和紙が貼ってありましたが、このところよく用いる耐久...
2016.12.23 15:51天井の額装仕立先々代より大変ご贔屓頂いております京都西陣の老舗料亭の社長様より新装されましたお二階の通路の天井に望月玉成氏の古い絵35枚を貼りたいとのご依頼を頂き、こういった額装仕立をさせていただきました。絵の大半は破れ、砂子部分の欠損等かなりダメージがありましたが補紙して裏打ちし直し、再生して格天井のように4枚を本金砂子のマットの上に並べました。また...
2016.06.10 21:21檜の開き戸に日本画を額のように設えさせていただきました。先々代より大変お世話になっております料亭様の開き戸に本鳥の子紙を貼り、ご主人がお持ちでした綺麗な美人画を貼り込んで四分一(廻り縁)を付け、大きな和額のようにお仕立てさせていただきました。
2016.05.16 15:00お寺の本堂の壁装しばらく前になるのですが、滋賀のお寺の本堂の正面壁の金紙貼りに行かせていただきました。クロス貼りだと下地の凸凹にパテ埋めをして直接貼り込むのですが金紙や京からかみなどの鳥の子、和紙の場合は、はがれ防止のため漉いた和紙で特に引張る力がかかる部分に目貼りをし、その上に補強という意味合いと、下地から出るアクシミ、カビ、日常の乾湿によって生じる引...
2015.09.16 05:25お寺の本堂の壁装京都府外の新築のお寺の本堂奥の壁面を全面、金紙で設えさせていただきました。金紙貼りは鳥の子紙等の和紙貼りよりデリケートで、光線の反射で表面の下地の凸凹や表貼りするまでに入ってしまった細かなごみもよく目立ってしまいますので貼り込みには細心の注意をし、下地直接の直貼りではなく和紙での下貼りだけで4工程していきます。
2012.02.24 05:33衝立 桑枠、金砂子縁は本女桑(ほんめんくわ)、表紙に金砂子紙を用い、裏は本鳥の子総柄紙を使用した作品です。衝立は室内装飾物、いわばインテリア用品の一種として用いられてきました。この衝立は、普段は、落ち着いた本鳥の子総柄紙の面が見えるように置き、お正月などのおめでたい日、いわゆる「ハレ」の日には、晴れやかな金砂子の面を見せて、使い分けます。