伝統工芸品仕様の市松本襖

先日は、西陣にございます高層マンションにお住いのお客様からご自宅をフルリフォームされる際に襖、障子も新調したいとのご依頼を頂きました。現状の襖、障子の縁、框は貼替もできましたがアルミサッシでできており年数を経ても色が変わらないのに違和感を以前から感じておられたそうで貼替でなく新調でとのことでした。また襖はお問い合わせの際から市松の本襖にしてほしいとのご希望でしたので念のため本襖(下貼り8回の京表具伝統工芸品仕様)の価格と通常の下貼り2回の新調の価格、また障子の素材は高級な桧、次に高級な杉(ともに国産)と従来のスプルース材でご提案させていただきましたが、お客様は良いもので自然素材をとの強いご希望で襖は本襖で、障子は桧材で特漉和紙の漂白していない未晒(みさらし)色を選ばれました。当然気合も入ります。

襖の市松柄は既製品でもあるのですが、それぞれのお宅によって寸法が違いますのでまずマスが均一の大きさになりません。マスを均一に切って飾り貼りの方がより美しいと思います。ただ糊を引きますと紙の性質によって伸び方が変わりますのでその辺も考慮して貼っていきます。お納めさせていただきました写真がこちらです。壁紙にもマッチし、施主様にも大変喜んでいただけました。

京都で襖、障子、額装、屏風、掛け軸なら安達表具店

安達表具店は、京都市上京区の南端、二条城の北沿いにほど近い猪熊通に事務所と工房を構えて95年(令和2年現在)の歴史ある京表具店です。 日本の建築に欠かすことのできない襖、障子の新調、張り替え、製作だけでなく、額装や屏風、掛け軸までを幅広く取り扱っております。