2023.07.10 06:18家宝の屏風をお仕立て直しさせていただきました。友人のスペイン、イタリア料理店店主のお知り合いのワインインポート会社社長様のご依頼で以前ご実家の蔵から見つかったこの屏風を修理してほしいとのことでした。現物を見させてもらいに伺いますとなんと本金絹箔の6曲屏風半双でした。金や銀は破れ箇所を修理し、綺麗に修理できましても乱反射で傷口がはっきりわかってしまうのですが、今回は無地の金の部分にはダ...
2017.12.08 18:17京表具伝統工芸品本金砂子振り本間六曲屏風半双これは現在までの私の制作しました屏風の中でも最高傑作だと思います。今春にご依頼していただきました遠方のお寺のご住職に京都まで来ていただき一緒に材料屋さんに行き、下貼り和紙一枚から細部に至るまで純国産最高級品を使い、使用する一点一点を吟味した自信作を打合せから約半年かけて作り上げました。表は本紙の空白部を程よいサイズにカットし、裏打ちし本金...
2017.12.08 17:3610/20.21第62回表美展 in 京都市勧業館みやこメッセ開催季節外れの台風接近の中、今年も所属します京都表具協同組合の年に一度の表具の祭典”表美展”が岡崎のみやこメッセにて開催されました。今年の私の作品は仏画絵師の給田先生に打合せの上描いていただきました本間二曲屏風とまた給田先生のお母様が綺麗に着付けられた京人形とのコラボ屏風の二点を出展させていただきました。最終審査まで残りましたが今年は特に力作...
2016.11.14 15:22先日の第61回表美展にご来場ありがとうございました。先日開催されました第61回表美展にご来場いただきました皆様ありがとうございました。またご来場いただけませんでした方々に今回私が出展させていただきました作品を紹介させていただきます。こちらは祖父の代から御贔屓頂いております京都の老舗料亭様が所蔵されてましたお品で、蝶番、裏紙だけでなく本紙もかなり破れひどい状態でしたので処分してということで引...
2016.07.23 17:00伝統工芸青山スクエア展示屏風東京の伝統工芸青山スクエアの館長さんのご依頼で一階工芸品販売フロアに置く屏風を作らせていただきました。青山スクエアにお立ち寄りの際はご覧ください。
2016.05.21 17:46大切にされておられます本金二曲屏風の修復をさせていただきました。今年初めにメールでお問い合わせをいただき、大変高価な屏風のため念入りに連絡をさせていただきまして2月末に修理のご依頼をいただきました。滋賀県長浜市の由緒のあるお宅の大切にされております本金二曲屏風一双です。お預かりした際は、下地は虫食いがあり、蝶番は切れ、蝶番側の金は捲り上がり、各所に穴が開いておりました。かなり傷んだ状態でしたが下地、縁...
2012.02.17 10:22四曲屏風 (4枚折屏風)四曲屏風は中世では牛車の昇降口に立てたそうです。徳川時代には武士が切腹する時に使われ、不吉とされ、一般には忌み嫌われていました。しかし、現在では六曲よりもコンパクトでありながら、二曲よりも枚数が多いので、重宝されています。
2012.02.16 10:23二曲屏風 (2枚折屏風)二曲屏風は戦国時代に 襖を二枚綴じ合わせてできた形と言われています。大きさは、片面で畳一帖ですから、地方により差があることになります。現代では最も一般的な屏風です。