宇宙船、再出航
7,8年前に京北町に工場がある家具木工メーカー”樹輪舎”さんと制作しました3mを超す特大照明オブジェが照明笠の湿気によるシミ、破れで傷みましたので貼替のご依頼を頂きました。あまりに大型の照明笠のため運搬を樹輪舎さんにしてもらったのですが、手掛かりのない形状のためうちの工房に届いたときにはほとんど和紙に穴が開けられ海賊船のようでした。
当時、青森県のねぶた祭りのイメージでとのことで一枚約60cmx90cmの厚手の手漉き楮和紙をわざと6~8枚に切ってつなぎ合わせたり、紙を一度丸めて広げ折れじわを出して貼ったり、水で筋を入れ手で引きちぎるといった喰い先という技法で切り、再度繋ぎ合わせてあえて継ぎ目をたくさん出すように楽しんで貼っておりました。
それはそれで荒々しく、面白く仕上がったのですが7,8年後の現在はアール部分も型取りしてしわを伸ばしながら貼っていき、気が付けば綺麗に貼っておりました(汗)7~8年の月日での感覚はこうも変わるかと気付かされた仕事でした。京都錦市場の有名お漬物屋さんで航海(公開)しております。
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