本堂の障子も長年の垢を落とし綺麗にすっきりしました。

先日は長年お世話になっております上京区のお寺の本堂の障子の貼替をさせていただきました。

 ご住職曰く50年程は貼替してないこの障子は、見積もりに来させていただきました際は本堂の周りに収まっており一枚幅2.6m高さ2mの大きさですがお寺は大型の障子が多く見慣れておりましたので簡単に考えておりましたが、なんのなんの、錆びて固まっておりました吊下げ釻を外すと一枚100kgを超す重量で当初2名で外そうとしておりましたが無理に気づき、急遽現場近所の同業の職人さんに来てもらい3名でやっとの思いで下せました。洗い場をご提供いただいておりましたがさすがに現場から100m以上ある洗い場には持って行けず予定は変更です。再度養生を店に取りに帰り、しっかり養生をした上で現場で捲り、またバケツを何回も往復して建具のふき取りをし、開けたままは用心が悪いのでもとあった箇所の下で一昼夜乾燥させました。その晩遅くにパートナーの職人さんから今日の無理が響いてダウンとの連絡があり、朝一番に知り合いの表具屋さんにお願いしこれまた急遽応援で3名で何とか納まりました。障子は長年の垢を落としすっきりと綺麗になり、ご住職にも奥様にもお喜びいただきました。

いやー、しかしまだまだ勉強です。ありがとうございました。

京都で襖、障子、額装、屏風、掛け軸なら安達表具店

安達表具店は、京都市上京区の南端、二条城の北沿いにほど近い猪熊通に事務所と工房を構えて95年(令和2年現在)の歴史ある京表具店です。 日本の建築に欠かすことのできない襖、障子の新調、張り替え、製作だけでなく、額装や屏風、掛け軸までを幅広く取り扱っております。